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2025/03/20
沖縄に甘い幸せを届けるプリン専門店—SUGAR BROTHERS
沖縄県恩納村にあるプリン専門店「SUGAR BROTHERS(SUGAR BROTHERS)」は、その名の通り、甘くて幸せなひとときを提供するお店です。今回はオーナーの仲村学さんに、お店をオープンしたきっかけやコンセプト、人気メニューについてお話を伺いました。
『沖縄にもこんなプリンを』—ひとりの情熱が生んだ夢の味
オーナーの仲村学さんは、もともとダイビング業を営んでいましたが、プリン好きが高じて全国のプリン店を巡るのが趣味との事。東京や大阪、福岡などの都市で洗練されたプリンを食べ歩くうちに、「沖縄にもこんなプリンを楽しめる場所があったらいいな」と思うようになったそうです。
そこから約10年にわたり準備を重ね、全国のスイーツ店を研究しながら開業の道を模索。コロナ禍でダイビング業が厳しくなったことをきっかけに、以前から温めていたスイーツの夢を形にすることを決意しました。現在はダイビングとスイーツ、二つの仕事を楽しみながら取り組んでいます。
人とのつながりが支えた!SUGAR BROTHERS誕生の舞台裏
最大の困難はコロナ禍の影響でした。ダイビング業が厳しくなる中で、スイーツの事業を本格的に進めることを決意。国の補助金を活用しながら開業資金を確保し、なんとかお店をスタートさせることができました。
仲村さんは「補助金がなかったら、ここまで本格的な店作りはできなかったかもしれない」と振り返ります。逆に、「せっかくなら、補助金を活かしてこだわりを詰め込もう」と考え、内装や素材、家具に至るまで妥協せずに理想の空間を作り上げることができたのだとか。そのポジティブな発想が、SUGAR BROTHERSらしい世界観につながっています。
物件探しも簡単ではありませんでしたが、偶然にも昔から営業で関わりのあったビルオーナーの計らいで、希望の場所を借りることができました。こうした人との縁が、SUGAR BROTHERS誕生の大きな支えになっています。
物語の中で楽しむスイーツ—SUGAR BROTHERSの秘密の空間
SUGAR BROTHERSは、“甘い幸せ”を届けることをテーマにしています。スイーツを食べた瞬間、人は自然と笑顔になるもの。その時間を大切にし、プリンを通して幸せを共有できる空間を作りたいという想いが込められています。
また、店内のデザインは「不思議の国のアリス」の世界観を意識し、仲村さんの奥様が手がけました。細部までこだわった内装は、訪れたお客様がまるで童話の世界に迷い込んだような気分にさせてくれます。
店内にはアンティーク家具を取り入れ、落ち着いた温かみのある空間を演出。アンティーク愛好家曰く、「アンティーク家具は使うものじゃなくて愛でるもの」という感覚だそうで、実際にお客様が普通に腰掛けているのを見て驚かれることも多いのだとか。「でもウチはやります」と笑いながら話す仲村さん。家具もインテリアも、気取らず自然に楽しんでもらいたい。れがSUGAR BROTHERS流です。素敵ですね。
昭和レトロな固め食感!SUGAR BROTHERSの「クラシックプリン」
SUGAR BROTHERSで特に人気なのが「クラシックプリン」。喫茶店で提供されるような、しっかりとした固めの食感が特徴で、コーヒーとの相性も抜群です。
さらに、「プリンケーキ」もおすすめの一品。ブラジルの伝統菓子「プジン」にインスパイアされ、エスプレッソを染み込ませたスポンジ生地とプリンの組み合わせが絶妙なバランスを生み出しています。仲村さんは「ひらめいたその日に商品化し、販売を開始した」と話すほど、思い入れのあるスイーツなのだそうです。
プリン×音楽×会話—五感で楽しむSUGAR BROTHERSの魅力
SUGAR BROTHERSの目指すのは、ただ美味しいプリンを提供するだけでなく、訪れた人が「幸せ」を感じられる場所にすること。店内で過ごす時間を特別なものにし、スイーツを楽しみながら会話や音楽も楽しめる空間づくりを大切にしています。
オープン直後には、ダイビング帰りの家族連れが訪れ、6歳の女の子が「このプリン美味しい!」と喜ぶ姿を見て、大きなやりがいを感じたそうです。こうしたお客様の笑顔こそが、SUGAR BROTHERSの存在意義になっています。
最初は照れくさかった?今では誇りの「SUGAR BROTHERS」
沖縄の言葉「イチャリバチョーデー(出会えば皆兄弟)」と、スイーツの「甘さ」を掛け合わせたものが店名の由来です。甘いものを一緒に食べることで、人と人の距離が縮まり、誰もが笑顔になれる——そんな想いが込められています。
当初はさまざまな店名を考えたものの、デザイナーとの会話の中で「SUGAR BROTHERS」がしっくりくると感じ、この名前に決まりました。最初は少し照れくさかったものの、今ではすっかり馴染み、店のアイデンティティの一部となっています。
観光客も地元の人も—愛されるブランドを目指すSUGAR BROTHERSの挑戦
将来的には、観光地であるアメリカンビレッジのようなエリアにも出店し、より多くの人にSUGAR BROTHERSのプリンを楽しんでもらいたいと考えています。
また、アパレルブランドの展開も計画中。沖縄の要素を取り入れつつ、観光客にも地元の人にも愛されるデザインのTシャツなどを販売予定です。
SUGAR BROTHERSは、これからも「甘い幸せ」を届けるべく、沖縄のスイーツ文化を盛り上げていきたいとの事。恩納村に訪れた際は、ぜひ気軽に立ち寄ってみてくださいね!!
今回は、Familybox.のスイーツ男子、玉城志琉さんも同行しての取材となりました。「男1人だとなかなかスイーツのお店に入れない」との事で、以前からチェックはしていたもののなかなか入店する勇気がなかったんだとか。
仲村さんからは「女性に人気かと思いきや、男性のおひとり様も結構来店していただいてる」とおっしゃっていたので、気になっているスーツ男子も勇気をもって扉をくぐってみてください。
SUGAR BROTHERS店舗情報
住所: 〒904-0416 沖縄県国頭郡恩納村山田2702-1
Instagram: @sugar_brothers_okinawa