CRAFT MAN
家づくりに携わる人たち2024/03/29
職人インタビュー第九弾
皆さんこんにちは、広報担当の崎浜です。
さて、職人インタビュも今回で9回目となりました。
今回は畳店の老舗「あき畳店」の宮国良明(みやぐによしあき)さんに話を伺いました。
宮国さんは畳店一筋歴50年超の一級技能士。畳を通して家の流行りを実感しているそう。
そんな時代の流れを宮国さんに熱く語っていただきましたので、是非ご覧ください。
昔は各家庭に和室が必ずあってとても忙しい時代もあったが、
現在は和室の需要がどんどん減っていって全盛期に比べると畳屋さんも
大分減少しているとの事。
そんな中でも、おしゃれな和室が欲しいというユーザーの声もあり、
畳の種類(色や編み方が違うもの、フチのデザイン、サイズ等)は
どんどん増えて行ってるんだとか。
昔と比べて薄くて軽い、扱いやすい畳が沢山あり、今ではそれが主流
素材も和紙畳が増えイグサを使った畳の需要はどんどん減ってきているそうです。
現在では、フチがなくの班畳のサイズがおしゃれだと人気の琉球畳ですが、
そもそも、琉球王朝時代は畳のフチが家のステータスを表す指標の一つという事もあり
フチがある畳が上等の畳として認識されていたんだとか。
家柄で使って位はいけない柄や色があり、なかでも王様が使用する畳のフチは金色だったそうです。
「今の若い子に話してもなかなか信じてくれないんだよね~」と笑顔で語ってくれました。
実際に作業の様子も見せて頂きました。
まずは畳貼りの工程
この作業台、中華テーブルの要領で畳をクルッと回転する事ができます。
お次は、フチの縫い付け
今では電動式の機械で作業も大分楽になったとの事ですが
昔はこの作業をすべて手作業で行っていたんですね。
今回は、あき畳店の宮国さんに話を伺う事ができました。
とても物腰が柔らかく話題も豊富で、色々な事を語っていただきました。
畳ひとつとっても時代の移り変わりや、種類に合わせた色々な作業工程がある事が分かり
とても勉強になりました。
この度は、ご協力頂き誠に有難うございました。
HPでも和室や畳スペースの事例を紹介していますので
ご検討している方は是非そちらもご覧くださいませ
【和室の施工事例はコチラ】
以上
崎浜がお届けしました。